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#16 

WebCM企画 ネタ発想からの展開過程を書いてみた


2017.11.24
カテゴリ: 制作のヒミツ

ディレクターの滝本です。
先日制作した車買取サービスのWebCM。
企画から撮影、編集まで手がけました。
ネタの発想から完成まで、どう演出を進めたかを自分で分析してみます。
 

 
おわかりでしょうが、企画の一番はじめのネタは、
「被害者」を指す刑事の職業用語「ガイシャ」を、「外車」と勘違いするということ。
この1点のみ。ものすごいシンプルです。
 
コレを、
若手刑事キヨズミと
ベテラン刑事ダテの、
テレビドラマ「太陽にほえろ!」風の、
昭和感のある暑苦しいオトボケコメディにしよう!
と企画しました。
 

 
 
発想ネタが単純な分、キャラが命です。
 
撮影現場で何度もリハーサルを重ね、
出演者のお2人とアイデアを出し合いながら、
ネクタイのゆるめ具合やサングラスのはずし方などを研究、
張り込み中にもかかわらず、大声でトンチンカンな事を怒鳴り合ってしまうオトボケ刑事2人像を
模索しました。
 
一番アタマにあったのは、
いかにこのキャラクターに親しみを感じてもらえるように出来るか、ということ。
 
何事にもまっすぐ、しかし不器用で視野が狭く、
1つのことに注目すると他のことを忘れてしまう若手刑事・キヨズミ。
大好きな外車のことを話しているのに「ハァ?」とダテに言われ、
さらに熱くなって「外車王!」と繰り返す。
そんなオトボケキヨズミと同じ土俵に立ち、キヨズミを上回る大声で怒鳴りつけてしまうダテ。
 
見た目が怖い2人。
前半はハードな刑事ドラマ風に仕立てることで、
後半のオトボケ路線へ突っ走る落差を想定。
緊張→緩和の王道おもしろロジックを踏襲した作りです。
 
この緊張→緩和ロジックとは例えば、
 
単に人が滑って転ぶより、
強権うならす会社社長(=緊張)が滑って転ぶ(=緩和)ほうがオモシロい、ということ。
 
「被害者を外車とカン違いする」という1ネタでは正直弱いです。
そこで、「冷徹に犯人を追う強面刑事」という前フリでゲタを履かせました。“緊張”を作るためです。
2人のバカバカしいやりとりがザーッと展開、バンッとロゴがのって終わる編集に仕上げ、
爽快感あるCMに出来たんじゃないかなーと思ってますが、いかがでしょうか?
滝本重之
 ライター:滝本重之(ディレクター)