blog

#23 

映像化が難しいものって?


2018.1.19
カテゴリ: 私生活のヒミツ
こんにちは。
プロジェクトマネージャ 樋口です。
 
私は小説が好きで、その中でも推理小説やミステリー小説などをよく読みます。
ほどよく読みます。
 
しかしながら、トリックの解明部分は数学や物理の問題が書かれているようで、飛ばし気味です。
結果、なんで密室だったのかよくわからないまま読了してしまいます。
そんな私ですが、物語全体をひっくり返すような叙述トリックは大好物です。
 
叙述トリックとは何か?
ウィキペディアによると、
    • 「小説という形式自体が持つ暗黙の前提や、偏見を利用したトリック。典型的な例としては、前提条件として記述される文章は、地の文や形式において無批判に鵜呑みにしてもいいという認識を逆手にとったものが多い。登場人物の話し方や名前で性別や年齢を誤認させる、作中作を交える、無断で章ごと(時には段落ごと)の時系列を変えることで誤認させるなどがある」

とあります。
 
キュッとすると、
読者の先入観を逆手にとって、認識をひっくり返すというダイナミックな荒技になります。
 
例えばアキラ(仮名)という主人公が、自身を「僕」と呼ぶので、てっきり男性かと思いきや
最後に女性だったと判明するなどの性別誤認などが挙げられます。
よくよく文中を読むと、ヒントになる箇所は提示されたりしていて、
 
・(文中)同性(男性)にモテる。→(解)ほんとは異性から。最初に「性別を越えた美しさ」など表現されると同性にも人気あるのかと錯覚。
 
・(文中)やたら女性と仲が良い。→(解)同性だから。モテるというイメージから女性と仲良いのも当然と錯覚。
 
・(文中)鈍足、なんか走りにくそう。→(解)スカートだから。先に文化系のイメージを埋め込まれると運動が苦手なのかなと錯覚。
 
などなど書かれていたりいなかったり。
 
そんなトリックですので、
いざこれを映像にしようとすると、小説という形式だからこそ通用するもので、
視覚表現にすると、すぐにバレちゃうという高いハードルが発生します。
 
ですので、叙述トリックを使用している原作は、よく映像化不可能なんて言われたりします。
それでも映像化したとなりますと、ええええ!と思ったります。
 
 
(ここから先は叙述トリックを使っているというだけですでにネタバレな気しますので、
知りたくない場合はおすすめできません。)
 
 
代表的なものでいえば
 
・「イニシエーションラブ」
→小説を読んでいた時は、最後に「あれ?どこから間違えちゃったっけ?」など読み返したのを覚えてます。これどうやって映像にするのかなと思っていたら、ナルホドですね。
 
・「アヒルと鴨のコインロッカー」
→こちらも「ん?」ってなりました。「ん?」ってなったんですが、詳細な内容は忘れてしまいました。。
 
・「ハサミ男」
→こちらはわかって見ていると、それはそれで面白いと思いました。
 
他にももっとあるのかと思いますが、
やはり今後映像で見てみたい!と思うのは
叙述のボスキャラみたいな綾辻さんの「十角館の殺人」や、
歌野さんの「葉桜の季節に君を想うということ」や折原さんの小説などでしょうか。
(もしかしてすでに映像化しているのでしょうか。してたら教えてください。)
 
そして、ウェブ動画にもそんなアッと驚くトリックものがあるので、
いくつか動画ピックアップしてみました。
 
その1

 
その2

 
以上でした。

滝本重之
 ライター:樋口大二(プロジェクトマネージャ)