1.TikTokの動画AI「Seedance 2.0」登場
ByteDance(TikTok開発元)は、AI動画生成モデル「Seedance 2.0」を発表した。複数の画像・動画を参照して、複雑なシーンや連続したカットを生成できる点が特徴である。ネイティブの音声同期機能も取り込み、映像と音を同時に生成可能である。広告・エンタメ制作のAI応用が進む。
ポイント
Seedance 2.0はテキストや画像素材、短動画を入力して、ショットの切れ目や動きのある構図を自動生成する仕組みである。複数素材を参照できるため、制作者はアイデアを速やかに映像として検証できる。
用語解説:「ネイティブ音声同期」」
映像と音声を同時に生成し、編集の手戻りを抑える設計である。後付けで声を付ける手間を削減できる。

2.OpenAI、PC操作AI「Operator」公開準備
OpenAIが、人間の代わりにパソコンを操作してタスクを完了させる自律型AI「Operator」の公開準備を進めているという情報が、2月に入り複数のテックメディアで報じられた。航空券の予約や複雑なリサーチ業務を「〇〇しておいて」の一言で完遂できるとされ、単なるチャットボットを超えた「AIエージェント」時代の到来として注目されている。
ポイント
パソコンの画面をAIが勝手に操作して、面倒な仕事を片付けてくれる未来が近づいているのである。「安いホテルを探して予約しておいて」と頼むだけで、AIがブラウザを開いて検索し、決済までやってくれる。
用語解説:「エージェント(Agent)」
代理人のこと。指示された通りに会話するだけでなく、自律的に判断して「行動(クリックや入力)」まで行えるAIを指す。

3.Googleマップ、生成AI検索を拡大
Googleは2月、Googleマップの「生成AIによる検索機能」を米国の全ユーザーに拡大し、日本を含む他地域への展開準備を進めている。「ヴィンテージな雰囲気の場所」のような曖昧な言葉で検索しても、AIが写真やレビューを分析して最適な場所を提案する。地図検索が「場所探し」から「体験探し」へとシフトする転換点となる。
ポイント
Googleマップで、「なんとなくこんな感じの場所に行きたい」という曖昧な相談ができるようになったのである。お店の名前が分からなくても、「静かで読書に向いているカフェ」と入力すれば、AIが写真や口コミを調べて探してくれる。
用語解説:「曖昧な検索(Vague Search)」
正確なキーワードではなく、感覚的な言葉での検索のこと。従来の検索機能ではヒットしなかったが、AIが言葉のニュアンスを理解することで可能になった。
4.OpenAI、DALL-E 3に電子透かし導入
OpenAIは2月、画像生成AI「DALL-E 3」で生成されるすべての画像に、C2PA規格に基づくメタデータ(電子透かし)を含めるアップデートを実施した。これにより、ChatGPTやAPI経由で生成された画像が、将来的にSNSなどで表示される際に「AI生成」と識別されやすくなる。クリエイター保護と透明性確保に向けた重要な一歩である。
ポイント
ChatGPTなどで作った画像に、目には見えない「AI製の証明書」が自動で埋め込まれるようになったのである。これにより、その画像がどこに拡散されても「これはAIが作ったものです」という情報が残り続けるため、偽情報の対策になる。
用語解説:「メタデータ(Metadata)」
データの「中身」ではなく、そのデータに関する「属性情報」のこと。写真の撮影日時やカメラの機種名などが代表的だが、AI生成においては「生成ツール名」などが記録される。
5.DeepSeek、アプリDL数で世界一に
中国のAIアプリ「DeepSeek」が、米国のApp StoreでChatGPTを抜いてダウンロード数1位を獲得し、日本でも大きな話題となっている。高性能でありながら完全無料で使える点がSNSで拡散され、若年層を中心に利用者が急増している。米国の技術覇権を揺るがす「AI界の黒船」として、連日ニュースで取り上げられている。
ポイント
中国製の無料AIアプリが、あのChatGPTよりも人気になり、世界で一番ダウンロードされているのである。お金を払わなくても最高レベルの賢いAIが使い放題ということで、学生やビジネスマンの間で「これはヤバい」と話題沸騰中である。
用語解説:「技術覇権(Tech Hegemony)」
世界最先端の技術をどの国が支配するかという争いのこと。これまではアメリカ一強だったが、中国が追いつき追い越そうとしている状況を指す。
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