ジャンプ率を変えて分かりやすい資料にしよう。
2024.07.19
こんにちは、スタッフの福田です!
気がつけば7月も下旬ですね!本格的に夏らしい気候になって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか!見やすい資料の作り方、第2回目のテーマは、「文字のジャンプ率」についてです。
文字のジャンプ率とは、本文の文字サイズに対するタイトルや見出し文字のサイズ比率のことです。要するにタイトルや見出し文字のサイズを本文より大きくしましょうということなんですが、用途や目的に合わせてジャンプ率を変えることで、資料がグッと読みやすくなります。
例えば、こんな資料があったとします。
絶対にダメというわけではありませんが、文字のサイズにメリハリがないので、パッと見て何が書いてあるのか分かりにくい状態です。ということは、内容を理解するのに時間がかかる資料ということになってしまいます。
文字のサイズにメリハリをつける
レイアウトも関係しますが、基本的に人間の視線は大きな文字から小さな文字へと順番に移動します。特に注目を集めたいときは、タイトルや見出しの文字サイズを本文より大きく、ジャンプ率を高めに設定します。そうすると、読み手はパッと見てすぐにどんな内容のことが書かれているかを理解し、必要な情報を見つけられます。雑誌の表紙や新聞の見出し、広告なんかでもよく使われているテクニックです。
さらに、文字のジャンプ率だけでなく、書体の種類を変えることでコントラストをつけることもできます。これで読みやすさや印象が変わります。例えば、こんな感じです。
タイトルと小見出しの文字を大きくして、ゴシック体の本文に対して明朝体にしてコントラストを高めてみました。タイトルにはアクセントになる意匠も追加して、より目立つようにしました。こうすることで、本文を読まなくても、どんなことについて書いてあるのかパッと見てわかるようになりました。単純に、タイトルや見出しの文字を大きくするという考え方でも大丈夫なんですが、もうひとつの考え方として情報の優先度順に文字のサイズを変えることを意識してみましょう。
優先度順で考えると、タイトル>小見出し>本文>日付、と言ったところでしょうか。優先度順で文字サイズを変えると、情報がスムーズに伝わります。注意点としては、あまりにジャンプ率を高くし過ぎると過度に目立ちすぎたり、砕けた印象なったりするので、資料の場合は、ほどほどにすると良いと思います。(広告デザインにおいては、ジャンプ率を過度に大きくして印象を強めるのは定番の手法ですから、あくまで資料作りにおいての注意です)
今回は、ジャンプ率について解説しました。文字サイズを工夫するだけで、資料の見やすさは格段にアップします。ぜひ試してみてください!ではまた!