【自己紹介】僕を構成する映像作品9選
2024.08.16
はじめまして!
4月からムービーインパクトで働き始めました、ディレクター志望の黒田航大です。今回は、自己紹介の意味も込めて、僕を構成する映像作品9選を紹介させていただきます。
楽しみながら読んでいただけると幸いです!
– 中学生篇 –
1.『けいおん!』シリーズ
5人の女子高生(一人はアニメ2期から後輩として入部)が「放課後ティータイム」というバンドを組んで、放課後にお茶会をするほのぼのとしたアニメ作品です。最初に観たのは中学生の頃、友人にオススメしてもらったのがキッカケです。彼女たちの高校生活や日常、音楽活動を通して深まっていく絆にすごく感動した記憶があります。
僕にとって、今が当たり前じゃないこと、変わらないものなんてないということを、心に刻みつけた作品です。今でも何かの節目に観たくなります。
ちなみに、映画も公開されたのですが、はじめて一人で映画館に行って観た映画でもあります。
『けいおん!』シリーズ | 監督 山田尚子 脚本 吉田玲子 原作 かきふらい
2.『バトル・ロワイヤル』
深作欣二監督作で若き藤原竜也が主演、中学生同士が島に集められ最後の一人になるまで殺し合いをさせられる映画です。なぜか学校の先生に勧められ、夜中に一人で観たあと、怖すぎて眠れなかった思い出があります。なぜ、あの先生はこの映画を中学生に勧めたのでしょうか。
この映画のおかげか、ホラー映画は基本的に耐性がつき、普通に(ビビりながら)観ることができます。(今まで一番怖かったホラー映画は黒沢清監督の『LOFT』です。)
バトル・ロワイヤル (2000) | 114 min | 監督 深作欣二 脚本 深作健太 原作 高見広春
– 高校生篇 –
3.『かぐや姫の物語』
「ジブリの新作が公開する!」ということだけで、映画館に友達と足を運んだのを覚えています。確か同年に宮崎駿監督の『風立ちぬ』が公開されていましたが、高畑勲監督のこの作品に、より衝撃を受けたのを覚えています。
今まで見てきたアニメは、「動く漫画」のような印象でした。しかし、この『かぐや姫の物語』は「線が動いている」と感じた記憶があります。
とんでもない体験をしたな、と映画鑑賞後に一緒に観た友達に「おもしろかったね」と伝えると「おもしろくなかった」と返事が返ってきて、人それぞれに面白さの基準があるんだなと思った作品でもあります。
かぐや姫の物語 (2013) | 137 min | 監督 高畑勲 脚本 高畑勲 坂口理子
出典: https://www.ghibli.jp/works/kaguyahime/
※画像をクリックすることで予告編に飛びます
4.『響け!ユーフォニアム』シリーズ
高校生の吹奏楽部の学生たちが全国大会金賞を目指すアニメ作品です。
9年を経て、最近、完結しました。
作品自体も大好きなのですが、実は作品の舞台が当時住んでいた宇治市で、登場人物と同じ空気を吸いながら、同じ通学路で学校に行っていたあの楽しさはすごく良い思い出です。
『響け!ユーフォニアム』シリーズ | 監督 石原立也 シリーズ構成 花田十輝 原作 武田綾乃
5.『アメイジング・スパイダーマン 2』
アンドリュー・ガーフィールドが主演のスパイダーマンです。
高2の夏、進路に迷っていた時に見た作品です。とにかく、アンドリューのスパイダーマン、悪役の魅力、当時最先端のCG技術、ハンズジマーの音楽、物語、映像の全てが良く、ひたすらに感動した記憶があります。 この映画を見て、映像の道に進もうと決心しました。
The Amazing Spider-Man 2 (2014) | 142 min | 監督 マーク・ウェブ 脚本 アレックス・カーツマン ロベルト・オーチー
– 大学生編 –
6.『君の名は。』
新海誠監督の代表作となった作品で、公開当時、映画館に最低5回は足を運びました。大学時代、自主映画を制作する中で、なぜこんなにも『君の名は。』は面白いんだろう、惹かれるんだろうと何度も繰り返し観ていました。
「男女が入れ替わったら」という、(夢のような)もしもの話に、入れ替わりの意味づけ、そこで生まれる恋愛要素といった、全ての選択が正しく作られた脚本に、美しい映像美で語られる新海誠ワールドは唯一無二で、何度も繰り返し観たくなる作品です。
映画って、普遍的なものの中にファンタジー(ありえないこと)を混在させることで、より魅力的になるんだなと、この作品を観るたびに実感します。
君の名は。(2016) | 107 min | 監督 ・脚本 新海誠
7.『リズと青い鳥』
『響け!ユーフォニアム』シリーズの番外編で、『けいおん!』の山田尚子さんが監督したアニメ作品。登場人物2人の繊細な距離感の変化とそれぞれの羨望を1つの音楽を通して描いた青春映画です。
初めてこの映画を観た時、アニメーションでここまで繊細な感情表現ができるのかと、心を打たれました。
リズと青い鳥 (2018) | 90 min | 監督 山田尚子 脚本 吉田玲子 原作 武田綾乃
8.『岸辺のふたり』
セリフが一言もない約8分のショートフィルム作品です。監督はマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットさんで、実はジブリ作品『レッドタートル ある島の物語』の監督でもあります。
大学の音響授業の課題として鑑賞したことで、何度も観るうちに、味わい深くなり好きになった作品です。短い作品ですが、少女が大人に成長する過程と離ればなれになった父を想う姿を描いた傑作です。
本編↓がYouTubeにありますので、ぜひ。
FATHER AND DAUGHTER (2000) | 8 min | 監督・脚本 マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
– 大学生以降 –
9.『平家物語』
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」で有名なあの大古典・平家物語が、800年の時を経て初アニメ作品となりました。監督は「けいおん!」「リズと青い鳥」などの山田尚子監督。青春×音楽を描き続けてきた山田監督が時代劇を描くことに、まず驚きと興奮が止まりませんでした。
この作品は、語り手である琵琶(法師)を主人公にしたことで、なぜ平家の栄枯盛衰を後世まで語り継ぐのかを描き、その理由を知った時には胸が熱くなりました。
オススメの映像作品を教えて、と言われると今ならこの作品を全力で推します。
平家物語 (2021) | 監督 山田尚子 脚本 吉田玲子 原作 池澤夏樹 古川日出男
いかがだったでしょうか。
今回は、僕を構成する映像作品9選を紹介させていただきました。作品紹介をしていくうちに、自分自身も「限られた時間」みたいな設定がかなり好きなのだなぁと、発見もありました。自分の好きを見つけて、さらに創作活動に活かしていけたらと思います。
これからどうぞよろしくお願いいたします!