見やすいフローチャートの作り方!

2024.08.23

福田裕士

こんにちは!スタッフの福田です!あっという間にお盆も過ぎましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

さてさて、「見やすい資料の作り方」シリーズも早3回目!今回はフローチャートの作り方について解説していきます。それではさっそく見ていきましょう!

フローチャートは、物事の流れや複雑な手順を視覚的にわかりやすく伝えるのに役立ちます。資料を作る上で使用率の高い図のひとつなので、一度くらいは作ったことがあるかも知れません。それでは、改善前のフローチャートから見てみましょう。

いつものことながら少し誇張が過ぎるかもしれませんが、絶対に無いとも言い切れません。そんな図を目指しました。もちろん改善のポイントがいくつかありますので、順番に見ていきます。

まず、ひとつ目のポイントですが、枠と塗りの両方に色を使うのは避けましょう。office系のソフトの場合、デフォルトで枠と塗りの両方に色がついていたりするので、ついそのまま使ってしまうことも多いと思います。×の例では、枠の色、塗りの色、文字の色と合計3色使っていますが、○の例では、それぞれ一色しか使っていません。でも伝わる情報は同じですよね。同じ情報を伝えるのなら複雑である必要はありません。

色の数が増えると図を構成する要素が増え、結果として余計な情報が増えることになります。余計な情報が増えると内容に注意が向かなくなり、理解するのに時間がかかります。色数は少ない方が情報が伝わりやすいと言えます。短時間で読み取る必要がある、道路の案内標識が青と白の2色構成なのもこのためです(たぶん)

次に2つ目のポイントは矢印です。こちらもフローチャートを作る上では欠かせない要素になります。これもoffice系のソフトに多いのですが、立体的だったり、影がついていたり、ひねりが加えられていたりと、やたら複雑な矢印が標準でセットされています。ひとつ目のポイントでも触れましたが、図形が複雑になると、不要な情報が増え、内容に集中しづらくなります。矢印の本来の役割は物事の関係性を表すことですから、複雑な要素は必要ありません。シンプルな矢印を使用しましょう。

枠のサイズを揃える

3つ目のポイントは枠のサイズです。改善前の例では枠のサイズがバラバラです。異なるサイズの枠が混在していると、サイズが統一されているものより複雑になります。図の目的によっては、文字数などによって枠のサイズを変えることもありますが、フローチャートのような対等な関係性を表す場合は枠のサイズは揃えておいた方が整然と見えるかと思います。

以上のポイントを踏まえて、改善したものがこちらになります。色数で言うと改善前が5色(背景色除く)、改善後が2色です。色という要素が少なくなったのでスッキリしますよね。矢印もシンプルですが、しっかりと役割を果たしています。枠のサイズも合わせたので、整然としてまとまりも良くなりました。情報も読み取りやすくなったと思います。

いかがでしたでしょうか?3つのポイントがありましたが、不要な要素を増やさないというのが共通のポイントです。お役立ていただければ幸いです!ではまた!

前回の復習はこちらから!
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