生成AIを活用した動画事例!炎上しがちってほんと?

2025.01.17

加藤 志摩

生成AI

「生成AI」というワードを目にすることが、この2年ほどで増えましたね。
マーケティングに取り入れたいとお考えの企業様も多くいらっしゃるのではと思います。

でも・・・
生成AIを使った動画広告って炎上したっていう話も聞くし、本当に視聴者に受け入れられるのでしょうか?
という不安の声も聞きます。

今回は、そもそも生成AIを活用した動画って?炎上しがちって本当なの?という疑問を、事例とともに考えてみました。

 

そもそも生成AIって?

生成AIとは、「ジェネレーティブAI(Generative AI)」とも呼ばれ、文章・画像・音声など新たなコンテンツを生成するAIのこと。
2022年、OpenAI社の対話型生成AIのChatGPTで、一気に認知&普及しました。
Midjourney などの画像生成AIもどんどん精度が上がって、いろんなシチュエーションで人物を入れた画像を生成できるようになりました。
そして、これらの画像生成AIから生まれてきた技術が Runway、Soraなどの動画生成AIです。

これによって、大勢の人物が登場する街の風景や、街中で暴れるパンダなど動画を短時間で制作できるようになりました。
結果、制作時間とコストの大幅な削減が可能になっています。
納期や予算の問題で、がっつり実写撮影やアニメーション制作するのは難しい・・・と言う場合にも有効な手段です。

ムービーインパクトの【動画制作FAQ】コンテンツでも色々と挑戦していますので、一部を紹介します。

 

【動画制作FAQ】AIを使った映像制作にはどんなツールがありますか?


【動画制作FAQ】AIを使った動画制作は、どの程度カスタマイズ可能ですか? 

 

このように、ムービーインパクトではいち早く生成AIを色々試しており、すでに生成AIでの動画制作を受注しています!大変好評をいただき、第2弾もご発注いただきました。
残念ながら、そちらは権利の関係でお見せできないので、、

近年公開された、AIを活用した動画の成功事例を紹介します。

PARCOの全面AI活用広告

ファッションビルPARCOは、モデル、グラフィック、ナレーション、音楽までをすべて生成AIで作成した広告動画を公開しました。ピンクを基調とした不思議で独特な世界観が特徴的で、音声生成AIによるナレーションを使用。

 

  

伊藤園の「AIタレントCM」

伊藤園は、日本初のAIタレントを起用したTVCMを公開しました。最新のAI技術を用いて誕生した仮想タレント「ケイティー」は、人間そっくりの容姿と声を持ち、自然な表情や動作を見せています。このプロモーションでは、生成AIを用いて商品パッケージのデザインまで行い、SNS上で大きな話題を呼びました。

  

このように生成AIで可能性が広がったことはとっても素晴らしいですよね!

ですが、AIを使った動画制作は、時に視聴者に受け入れられず、炎上してしまうこともあるのです・・・!

  

AI広告が炎上した具体例

マクドナルドのマックフライポテト広告

2024年、日本マクドナルドが公式X(旧Twitter)上に投稿した生成AIを活用したプロモーション動画が批判を浴びました。多くのユーザーから「気持ち悪い」「買う気がしなくなった」といった否定的な反応が寄せられました。。

マクドナルド

  

成功した「お〜いお茶」 と 炎上した「マクドナルド」のAI広告の違いは?

生成AIを活用した広告において、伊藤園の「お〜いお茶」は成功し、日本マクドナルドの広告は炎上しました。この違いの主な要因は、視聴者が感じる「不気味の谷現象」と、ブランドイメージとの適合性にありそうです。

不気味の谷現象

「不気味の谷現象」とは、人間に近いが完全にはリアルでない人工物に対して人々が不快感を抱く現象です。マクドナルドのAI広告では、AI生成の美少女キャラクターが登場しましたが、そのリアリズムの欠如や不自然さが視聴者に違和感を与え、「気持ち悪い」などの否定的な反応を引き起こしました。 

ブランドイメージとの適合性

一方、伊藤園の「お〜いお茶」のCMでは、AIタレントの起用が自然に受け入れられました。これらの広告は、ブランドの持つイメージやメッセージとAI技術の活用が調和しており、視聴者に違和感を与えなかったと考えられます。 

消費者の感情と技術のバランス

AI技術の導入は広告業界で進んでいますが、消費者の感情や嗜好を深く理解し、ブランドイメージと調和させることが重要です。技術の活用が目的化し、消費者の視点が欠如すると、批判を招く可能性があります。

 

これらの要因が複合的に作用し、AIを使用した広告が炎上するリスクを高めているといわれるので、AIを活用する際、十分注意を払う必要があります。

とはいえ、マクドナルドのクリエイティブには「斬新」「話題性がある」など、肯定的な意見もありました。
AIがダメだったという話ではなく、ブランドイメージや連動するキャンペーンがうまくいったかどうか、が問題なのではないでしょうか。
 
生成AIのメリットはたくさんあります。これらのポイントを押さえれば、生成AIを活用した動画広告を成功に導くことは可能です。

 

生成AIを使うことのメリット

1. 生産性の向上

AIを活用することで、従来の制作プロセスを効率化できます。

  • 脚本やナレーションの自動生成。
  • 複数バリエーションの広告素材を短時間で制作可能。

 

2. コスト削減

従来、広告制作には高額な費用がかかりましたが、生成AIを活用すれば一部の工程を簡素化できます。

  • モデルやキャラクターをAIで生成することで出演料を削減。
  • 撮影や編集を省略し、全体コストを抑える。

3. カスタマイズ性の向上

AIを使うことで、ターゲットごとに最適化された広告を生成できます。

  • 言語や文化に合わせて広告内容をパーソナライズ。
  • 視聴者の関心に基づいて異なるバージョンの広告を生成。

 

4. クリエイティブの拡張

AIは従来の人間の発想を超えたユニークなアイデアを提案できます。

  • データからインサイトを抽出し、それに基づいた斬新な表現を提案。
  • 複雑なCGや映像効果を自動生成し、独創的な広告を実現。

 

5. A/Bテストの効率化

複数の広告バリエーションを簡単に生成し、効果的なパターンを迅速に検証できます。

  • 異なるストーリーラインやデザインをAIで作成。
  • 実際の反応をもとに、リアルタイムで最適な広告を選択。

6. リアルタイム対応

AIは最新の情報やトレンドに基づいて、リアルタイムで広告を生成可能です。

  • スポーツやイベントに関連した内容を即座に反映。
  • 季節や時期に応じたタイムリーな広告を作成。

 

7. グローバル展開の容易化

AIの多言語対応機能を活用すれば、世界各国向けの広告を簡単に作成できます。

  • 字幕やナレーションの多言語生成。
  • 各地域の文化や慣習に合わせた適応。

 

8. 視覚効果の強化

AIツールを使えば、高度な映像効果やアニメーションを短期間で制作できます。

  • フォトリアルなCGキャラクターや背景の生成。
  • 既存の素材にAIで追加効果を付加してインパクトを強化。

 

まとめ

というわけで、今回は、いいこともたくさんある生成AIを使った動画制作について紹介しました。
 
AIは、手段の一つ。
魅力のある動画を作ることが一番大切だということを忘れてはいけないと感じました。
 
売り上げを上げたい、認知拡大、信頼度&好感度アップの施策など、お困りのことが出てきた時は、ムービーインパクトにご相談ください!
実績豊富なクリエイターチームが御社のマーケティング目標を強力にサポートします。
ぜひ、ゼロからご一緒させてください^^

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