撮影時に大切な養生用品について

2024.04.08

スタッフ

 ムービーインパクト技術部です。今回は「養生」について書いていきます。
 まず、養生は「ようじょう」と読みます。撮影やその準備等を行う際、撮影場所の床や壁などに傷や汚れが付かないようシート等で覆って保護することを意味します。
 撮影で使用する機材は重かったり、先がとがっていたりすることもあるので周囲を傷付けやすく、現場での養生は撮影の基本とも言えます。ただし、養生しすぎると撮影の邪魔になりますので、そのさじ加減も重要です。

 単に養生と言っても、その目的などによって様々です。
 例えば、ただ物を置くだけなら普通の布を広げるだけでも養生になりますし、引越し用の養生シートというような製品も売られています。既製品を養生に転用する例としては、テニスボールに穴を開けてスタンドの脚に履かせたり、靴下を三脚に履かせたりすることもあります。その他、屋外で雨から機材を守るブルーシート、重いものを置いたりする毛布や段ボールも養生用品です。
 中でも使い勝手が良いのはホームセンターで測り売りされている「パンチカーペット」です。比較的安価で売られていて手に入りやすく、はさみで切って簡単にサイズ調整ができるのであると便利です。
 以前、舞台上にレールを敷く撮影を行った時、なにか良いものはないかと探していてホームセンターで見つけました。90cm幅のものが1mあたり1,000円前後だったと思います。
 少し変わったところでは、靴の裏にテープを貼るのも養生と言います。合成撮影を行うグリーンバック布の上や白ホリゾントのスタジオなどは原則土禁なので、靴を履いて入る場合は靴底をきれいにするか養生をします。

 もはや死語に近い気もしますが、「養生してください」という言葉があります。あるいは「医者の不養生」という言葉。これらは健康に注意したり気を付けることを表現していますが、養生の辞書的な意味としては「本来のあるべき姿でいられるように維持・保護をすること」なので、その対象が違うだけで同じことを意味しています。

 ということで、これからもムービーインパクトは養生していきたいと思います。(ダブルミーニング)
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