動画制作における、著作権と肖像権の重要性

2024.04.30

スタッフ

みなさん、こんにちは!

動画制作において、クリエイティブなアイデアと技術的なスキルが重要な要素であることは言うまでもありません。しかし、それに匹敵するほど、またはそれ以上に重要なのが、著作権と肖像権の遵守です。これらの法的側面を無視すると、制作した映像が大きなトラブルの原因となることがあります。

今回は、動画制作で注意すべき著作権と肖像権の基本的なポイントを詳しく解説したいと思います。

1. 著作権の注意点

音楽の使用について

動画制作において音楽は雰囲気を大きく左右する要素の一つです。しかし、有名な曲を勝手に使用することは法的に許されていません。著作権で保護された音楽を使用する場合は、必ずライセンスを取得する必要がありますのでご確認くださいませ。

  • ライセンスの購入: アメリカやヨーロッパのサイトでは、動画制作用の音楽を合法的に購入できます。これらのサイトでは、利用条件や範囲が明確に示されているため、安心して使用できます。
  • 証明書の保持: 音楽のライセンスを購入した際は、購入証明書やライセンス証明書を保持しておくことが必要になります。万が一、著作権の申し立てがあった場合は、これらの文書が合法的な使用を証明するための根拠となります。

2. 肖像権の注意点

出演者の同意について

映像に人物が登場する場合、その人物の肖像権を尊重する必要があります。特に商用の動画作品においては、出演者の同意がないと法的な問題に発展することが少なくありません。

  • 契約書の準備: 出演者には事前に契約書にサインをしてもらうことをおすすめします。この契約書には、動画の使用目的、使用期間などが明記されている必要があります。
  • 退職後の問題: 例えば社員が会社のCMに出演した後に退職した場合、その映像を使い続けることができるかどうかは、契約内容によります。出演者が社員であっても契約書を書いてもらうことが大切です。
  • エキストラの扱い: 動画に映ったエキストラ出演者にも同様の注意が必要です。当然エキストラの方々にも肖像権はありますので、彼らからの削除要求があった場合、動画を作り直さなければならないことがあります。このようなことを防ぐためにも、エキストラとも契約書を交わして同意を得ることが重要です。

3. 総合的な対策

動画制作における著作権と肖像権の問題は、複雑です。これらの法的要件を確実に守るためには、以下のような対策が効果的ではないでしょうか。

  • 法的アドバイスの利用: 専門的な知識を持つ法律家に相談することで、動画制作におけるリスクを最小限に抑えることができます。
  • クリアランスの取得: 制作前にすべての素材のクリアランス(権利の確認と許諾)を得ることが、後のトラブルを避けるためには必須です。
  • 教育と訓練: 制作チーム内で著作権と肖像権に関する知識と意識を高めるために、定期的な研修やワークショップを行うことが効果的です。

動画制作においてクリエイティブではない側面はないがしろにされがちですが、適切な法的知識と対策をもって、創造性を存分に発揮できるようにすることも重要です!

参考になりましたら幸いです♪

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