映像の60フレームはダサいのか?その真相に迫る

2024.04.18

スタッフ

みなさまこんにちは!

本日のFAQのコーナーです。

映像の技術や表現方法は常に進化し続けている現代ですが、その中でも60フレームの映像に対する議論がとても興味深いです。

以前SNSで、スターウォーズ『ファントム・メナス』の映像を60フレームに変換した滑らかな映像が「ダサい」と評されたことが話題になったことありました。

また映画俳優のトム・クルーズが「映像が安っぽくなるから映画を観るならTVのフレーム補間機能をオフに」と呼掛けています。
最近のテレビはフレームとフレームの間に補完フレームを生成・挿入し、動きをより滑らかに見せる機能を備えるものがありますが、スポーツ中継などでは躍動感ある映像を作り出してくれる一方で映画を観る際には悪影響を及ぼすと言います。

果たして60フレームの映像は本当にダサく、安っぽいのでしょうか?

それとも新たな魅力を持つ表現方法なのでしょうか?

今回は、その真相に迫ってみたいと思います。

まずは「映像のフレームレート」について理解する必要があります。

フレームレートとは、1秒間に表示される画像の枚数のことです。この枚数が多いと滑らかな映像になり、低いとカクカクした映像になります。単位は「fps(フレーム・パー・セカンド)」で表し、24〜30fpsが一般的です。

映画は24fpsで撮影されているため、動きが少しカクカクとしていて、これが「フィルムライク」と呼ばれる映像効果を生み出します。この映像にエフェクトが加わるとよりドラマティックな雰囲気が生まれます。

一方、60fpsの映像はより滑らかで、肉眼に近いリアルな動きを表現します。このためアクションシーンなどで使用すると、まるで目の前で繰り広げられているかのような臨場感が生まれます。

しかし、このリアルさが視覚効果を弱めることにより、物語への没入を妨げ、夢中になりにくいという指摘もあります。
つまり、60fpsの映像は「リアル」という点でのバランスが問われると言えます。

また、60fpsが持つ新たな可能性も見逃せません。

例えば、アイドルや推しの人の映像を60fpsで撮影すると、よりリアルな姿を捉えることができます。

そのため、ファンが彼らのリアルな一面を感じることができ、より親近感を持つことができるでしょう。

このように60fpsはリアルな映像体験を提供するだけでなく、視聴者との深い繋がりを生む可能性を秘めています。

総括すると、60fpsの映像は一概にダサいというわけではありません。

むしろ、新たな映像表現の可能性も秘めており、様々な場面で活用されることが期待されます。ただし、その効果を最大限に引き出すためには、映像制作者や視聴者が理解し、適切に活用すること好ましいという結論に至ります。

これからの映像技術の進化に注目しながら、私たちも60fpsが持つ魅力を探求しながら映像制作に取り組んでいきたいと思います!

PAGE TOP