【リモートワークを考える】 テキストコミュニケーションで大切なのは!?【前編】|映像制作・動画制作ブログ

2020.05.01

樋口 大二

こんにちは。
プロデューサーの樋口です。

新型コロナウイルスの影響により、新しい働き方として導入されているリモートワーク。
終息まで1~2年かかるだろうという見方が多いことを考えると、この働き方は一時の代替ではなく、事態の終息以降も一般的な働き方として根付いていくものだろうと言われてます。

当然弊社もリモートワークを実施しておりますが、もともと社風的に半分リモートワークのような形を採用していたこともあり、導入にさほど懸念はありませんでした。

が!

実施して数週間。

何か変だ。。

何か違和感があるのです。

具体的には、チャット等によるテキストのやりとりで感じてます。
やたら意思疎通に時間がかかったり、相手の意図が読み取りづらかったりするのです。

今までだってテキストツールは利用してきたはずですが、完全リモートワークになって、どうもしっくりいっていない気がするのです。

なんというか、一方向による確定情報の伝達は非常に効果を発揮するのですが、
双方向になると途端に効果が薄れるような。

一体これは何だろうか?

あれこれ考えた結果、ある結論に至りました。

それは、

「テキストコミュニケーションでは、リアルよりも指示する側·される側の立場が強化される」ではないかと。

最近の私と若手(若手なのでWとします)のやりとりを例にご説明します。

2人の関係は私が指示側であり、Wが指示を受ける側になります。
親密度はどうでしょう。一般的に普通の上下関係よりは少し良好な関係と言ってしまってよいかと思います。(と思っています。)

そんな2人のある日のチャットです。
余計な部分は端折ってます。

W「お疲れ様です」

私「はい」

W「□□□の件ですが、Aにしようと思います」

私「どういう話?」

·
·(沈黙時間)
·

W「説明不足で申し訳ございません、Aというのは~(ここからそこそこ長文)~」

この短いやり取りの中で何かおかしいところありますね。

私の「どういう話?」以降ですよね。

「どういう話?」を受けたWの心境としては、
(どういう話ってどういうこと?それはAを選択した事はOKで、Aにした理由を聞いているのだろうか?
それとも、Aにしたことについて何か思う事ありなのだろうか?)

という、まず何を聞かれたかを探る作業に入ります。

そして何より、

(もしかして怒ってます?)

という、感情を探る作業が必要になります。

しかし、文字面からは、どうやっても感情が読み取れない、というかどうとでも読み取れる。

Wは、そんな思いを抱えつつ
(自分は何を聞かれているのか?そして相手はどんな感情なのか?)
この2つの壮大なテーマを探りながら回答するという難問に立ち向かった結果、
中々の長文を送ってきやがりました。

ちなみに、この時の私の心境はというと、
「□□□の件って、そもそもどういう話だっけ?」
という、AとかBとかの以前のことを聞いていました。

「空ってなんで青いの?」くらいの純粋でフラットな気持ちで聞いてました。

ですので、長文が送られてきた時は罪悪感でいっぱいでした。

では、このやりとりがリアルの場合だったらどうでしょうか。
おそらくこんな感じかと思います。

W「ちょっといいですか?」

私「はい」

W「□□□の件ですが、Aにしようと思います」

私「どういう話?」(怪訝な顔やキョトン顔)

W「あ、まじですか。」(あ~、わかってない顔だ)

W「先日言われた□□□の件あるじゃないですか、~」

このように、
リアルでは相手の表情や態度、声質などの情報を取得することで、事の重要性に応じた会話をごく自然にしていたと思います。

しかし、テキスト情報だけになってしまうと、相手の意図や思いの強さのレベルを判断するのが困難になり、その上普段それほど気にしていなかった上下関係も考慮せざるを得ないことになります。

(あれ?この書き方ぶっきらぼうに見えるけど、あの人そういうの大丈夫なタイプだったけな?絵文字つける?絵文字はまずいよな。)と、ふと思ったり。

そうなると、建設的なコミュ二ケーションは成立しにくいように思えます。

きっと私がWに、

「これどう思う?意見聞きたいけど」と言っても

「いいですね!」しか返答してくれないような気がします。

多分、疑問があったとしても、うまく伝えることに気を使いすぎて疲れてしまうでしょう。

そして私も私で「全然ダメですね」とか返信されようものなら、叫びながら即電してしまうかもしれません。

おいおい、じゃあ一体今までどうやってきたんだよ?

という疑問が生じるかと思うのですが、

思い返してみると、複雑なやりとりが発生しそうな場合は、テキスト情報だけで終わらせないで、後日対面する場を設けていました。

そもそも会える前提なので、テキストで完結しようとは考えていませんでした。

ですので、テキストで多少混乱や誤解が生じても、会った時にリカバーしていたのかと思います。

しかし、今回はこの方法が使えません。

会う前提がないので、全て遠隔上で完了しなければなりません。

これはマズイ。。

これは会話の質を高める必要がある。

どうすればいいのか?

何を変えればいいのか?

そう悩んでいたら、文字数が多くなってしまいました。

そのため、前編終了です。

後編は次週!

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