機材の疑問にお答えします(1)
2022.09.30
ムービーインパクト技術部です。
今回は撮影現場でよく聞かれる機材の疑問や少しマニアックな機材の疑問に対して独自の解説つきでお答えします。
1.マイクのモフモフかわいい
いきなり定番なネタになってしまいますが、撮影現場でよくガンマイクについたモフモフ、モジャモジャについて質問をされることがあります。
このふわふわしたものは、ウィンドジャマーあるいは風防などと呼ばれている録音機材です。
マイクにかぶせて使うことにより、風の影響によるボーという音を軽減させることができます。
毛が使われていますが、簡易的なものではスポンジ製の物もあり、いずれにせよ、風がマイクにぶつかる時に音がしてしまうので、それを防ぐための被せ物です。
モフモフでかわいいとか言われたり、子役の方が触りたがったりしますが、英語では”DEAD CAT(デッド・キャット=死んだ猫)”や”DEAD KITTEN(デッド・キトゥン=死んだ子猫)”などと呼ばれているそうで、急に不吉な感じがしてきます。
2.ライトになにかついてるよ
弊社の照明機材、LEDパネルライトには薄いフィルムが貼り付けてあるのですが、「なにかついてますよ?」「これはなに?」などと聞かれることがありますが、あえて貼り付けているのです。
LEDライトは真っ白に見えても、実は真っ白ではなく、どことなく少しだけピンクっぽい色が混じっていることがあります。
そのような光を当てると被写体が薄いピンク色になってしまうので、緑色をした薄いフィルムを貼り付けて色の調整を行なっています。
もし、お持ちのLEDの色がピンクっぽいという方は、蛍光灯補正フィルターという製品がありますので、度合いが弱いものを選んで切って貼り付けてやればOKです。
3.ひらがなの「ひ」?
これは機材箱の奥にしまってあることが多く、現場で質問されることはないのですが、弊社スタッフから聞かれたり、そもそも存在を知らないスタッフがいるはずですので、ここで使い方をお教えします。
もちろん、れっきとしたカメラ用の機材で、ひらがなの「ひ」みたいな形状の器具を2つ1組で使います。
なにに使うものなのか、わかりますでしょうか?
正解は、「固く締まって取り外せなくなってしまったレンズフィルターを外す器具」です。
ずっとつけっぱなしだったレンズ保護のフィルターを外したい時にどうしてもはずれない。
フィルターの上にフィルターを装着して外れなくなってしまったりすることがあると思いますが、そんな時はこの器具を使って取り外すことができます。
「フィルタールーズ」という製品名で販売されていますので、気になった方は検索してみてください。
今後ともムービーインパクト技術部をよろしくお願いします。